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妊婦さんへの足マッサージについて

先日、タイで妊婦さんが足裏マッサージを受けた直後に死亡するという事故が起きたニュースを見ました。
こういったニュースを目にすると、妊婦さんはマッサージを受けにくくなってしまうのではないでしょうか。
ですが、妊娠中の辛い足のむくみを軽減、解消するためにはマッサージを受けることも大切です。
そこで妊婦さんが足のマッサージを受けるときの注意点や、事故を予防する方法をまとめてみました。

事故は何故起きたのか?

タイで妊婦さんが死亡した事故では、マッサージはきっかけの一つでした。
直接の原因は「深部静脈血栓症」と呼ばれる病気です。
この病気は名前の通り静脈に血栓が出来る病気で、下肢や骨盤に好発します。これは運動や急な血流増加によって血栓が血管から剥がれ、どこかの血管を塞いで重篤な症状を引き起こす「塞栓症」に繋がります。いわゆる「エコノミークラス症候群」もこの一つです。

タイの妊婦さんもまた、足に出来た血栓が肺に詰まる「肺塞栓症」で亡くなられたそうです。
つまり原因は足に血栓が出来ていたこと、そしてその状態で足裏マッサージを受けてしまったことです。
ではどうすればこの事故は防げたのでしょうか?

深部静脈血栓症の原因、及び予防法

実は妊婦さん、及び経産婦さんは他の人よりも深部静脈血栓症になりやすい状態にあります。
理由としては

・血液凝固作用の向上
 出産後の出血量を抑え母体を守るために、自然と血が固まりやすくなります。
・子宮による血管の圧迫
 子宮が大きくなるにつれて、お腹や足の血管が圧迫されて足の血流が悪くなります。結果として
 むくみやすい、血栓が出来やすい状態になります。
・エストロゲンの増加
 女性ホルモンの一つであり胎盤の発達に必要なホルモンですが、元々血液を固まりやすくする
 作用があり、週数が増すごとに分泌量が増えていく為、結果として血が固まりやすくなります。

この他に、食の欧米化による血液の変化、デスクワークの増加による運動不足、体重の増加なども原因になります。
これらを防ぐためには

着圧の靴下を履く
 一番簡単な予防法です。むくみを軽減させる事で血栓が出来るリスクを減らせます。
足を動かす
 デスクワークの方は特に、一時間に一回は席を立つ、足を動かすように意識しましょう。
 貧乏ゆすりは足のむくみ改善に有効です。
水分補給をする
 一日に1.5~2リットル程度の水分補給を意識しましょう。摂り過ぎはむくみの原因に繋がります。
マッサージをする
 血栓が出来る前のマッサージであれば危険はありません。早い段階からマッサージを心掛けて
 むくみの予防、改善をしておくことが重要です。

マッサージは良い?悪い?

足に血栓が出来ているかどうかは医療機関を受診しなければはっきりとは分かりません。
ですが指圧師として、以下の場合のマッサージはお奨めしません。

片側だけが異常にむくむ、痛む、腫れる
 深部静脈血栓症は基本的に片側に発症します。対して通常のむくみは心臓から遠い右半身、特に
 右足の方がむくみが強く出る場合がありますが、基本的には両側です。また通常のむくみでは
 朝方よりも夕方や夜にむくみが強くなることが多いのですが、深部静脈血栓症の場合時間によって
 むくみが軽減することはありません。日が経つにつれて悪化していきます。
 こういった症状がある場合はまず医療機関を受診しましょう。

妊娠中期までの足裏マッサージ
 深部静脈血栓症とは別に、指圧では妊婦さんの足裏を積極的に刺激しません。これは足の裏には
 子宮を刺激するツボがあり、早期に刺激しすぎることで切迫早産や流産に繋がりかねない為です。

無資格のリラクゼーション
 タイの死亡事故も無資格の足ツボマッサージだったそうです。きちんとした技術、知識のない場所で
 施術を受けることは本来とても危険な行為です。「リラクゼーション」「整体」「もみほぐし」など
 無資格の施設は極力避けましょう。

指圧治療院桃源郷では、「あん摩マッサージ指圧師」という国家資格をもった施術者が
4000人以上の妊婦さんを施術してきた経験を元妊婦さんへの治療を行います。
妊娠中のからだの悩みや辛さを、是非一度ご相談下さい。
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